体外衝撃波治療は短時間で済み除痛効果は持続性があります
体外衝撃波は、1980年代から医療の分野で広く活用されてきた治療法です。当初は主に結石の治療に用いられていましたが、近年ではその応用範囲が拡大し、整形外科、理学療法、リハビリテーション、さらにはスポーツ医学といったさまざまな分野で使用されています。
体外衝撃波治療は、大きく分けて「集束型体外衝撃波治療」と「拡散型圧力波治療」の2つのタイプがあります。
当院で導入しているのは、拡散型圧力波治療です。この治療法は音波エネルギーを利用して筋骨格系の組織、具体的には筋肉、骨、靭帯、腱などに物理的な刺激を与えるものです。この刺激によって、組織の再生プロセスが促進され、自然治癒力が高められるとともに、慢性的な痛みの緩和にも大きな効果が期待できます。
体外衝撃波治療の特長
体外衝撃波治療は入院の必要がなく、短時間で行われます。
除痛効果は持続性があり、副作用が少ないため、日々忙しい方や、大会を控えたスポーツ選手、手術に抵抗がある方にお勧めです。 中高年の幅広い世代に世界中で使用されている体外衝撃波治療機器を使用した治療です。
治療時間は約6分
持続的な疼痛緩和
体への負担が少ない
非侵襲的治療
日常生活やスポーツも
継続可能
体外衝撃波治療の主な対象疾患
国際衝撃波治療学会(ISMST)では下記の疾患が対象とされています。
- 足部アキレス腱付着部炎、アキレス腱炎、足底腱膜炎など
- 膝・下腿膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、膝変形性関節症など
- 肘・手上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、手根管症候群など
- 肩石灰沈着性腱板炎、肩関節周囲炎(五十肩)など
- その他痙縮、離断性骨軟骨炎など
体外衝撃波治療の流れ
- 01
- 【触診】痛みが最も強い部位を触診によって特定します。
- 02
- 【照射】部位にジェルを塗り、照射を開始します。低い出力で始め、痛みに対する反応を見ながら、パラメーターを調整します。
- 03
- 【終了】治療は数分で終わります。ジェルを拭き取って終了です。
体外衝撃波治療の禁忌事項と副作用
禁忌事項
治療部位の悪性腫瘍、コルチコステロイド、妊娠、肺、脳、心臓、肝臓、腎臓、血栓異常、感覚障害のある部位への照射などが禁事項にあたります。詳細については担当医師にご相談ください。
予想される副作用
治療部位に赤みや痛み、不快感、腫服、内出血を伴う場合があります。深刻な副作用は確認されていません。
体外衝撃波治療の費用
当クリニックでは保険診療内の体外衝撃波治療を行っております。